Gauss HF-4000 調整中2017年03月21日 20時50分10秒

入手したHF-4000はリード線とターミナルが腐食していたので、Western(レプリカ)のワイヤーに入れ替えた。
裏フタがワイヤーを挟まないように、かつダイアフラムにワイヤーが触れないように、慎重に布線の位置を調整する。
一度はずしたダイアフラムをネジ止めする際にセンター出しが大変になるのだが、このドライバーはセンターがあっけなく決まって拍子抜けするほどだった。6個あるネジを対角線に移動しながらゆっくりと締めていくだけである。その際、400Hz程度のサイン波を入力してボイスコイルが磁気ギャップに接触していないことを確認する。

作業が終わったドライバーをホーンに取り付け、817Bの上に載せる。重いので腰を痛めないように。
次の作業は、クロスオーバーネットワークの調整である。
途中経過を省いて、現在の設定は以下の図のようになっている。
主なポイントは。。
1)416-8Bはこれまでシリーズ接続としていたが、問題が多いことがわかったので、パラ接続に変更した。
2)HF-4000の減衰抵抗は当初2Ωから始まって、結局5.23Ωでバランスが取れた。
3)クロス周波数は400Hzあたりの設定としている。ホーンのカットオフ周波数が340Hzなので、常識ではもっと高いところにもっていくべきなのだが、大音量を出すわけではないので、とにかくこれで様子を見てみる。
4)ネットワークは最初並列型に戻した。調整を繰り返しバランスが整ってきたところで直列型にしてみた。ほとんど変化が聴き取れなかったのでそのままにしてある。

ウーファーをパラ接続したことで最低インピーダンスが4Ωを切る。今使っているTaylorパワーアンプのアイドリング電流が700mAである。通常は問題がないのだが、大入力信号が入るのは好ましくない。ここは手を打つ必要がありそうだ。次の課題とする。

さて、音はどうか。
まだハンダ付けが落ち着いていないので少し癖が残る。ウーファーは時間が経つにつれ徐々に低音が豊かになり、音もこなれてくる。まだまだ変化しそうだ。
中低域から中域はさすがである。中身がぎっしりと詰まっている。それが音楽の楽しさを倍増させる。
これを聴くと、Radian 850BPは音はきれいで悪くはないのだが、中身が薄く貧血気味であったと気がつく。


さて話変わって、これまでどこをいじってもエージング時間が異常にかかってしまうという現象に出くわしてとまどっていた。もしかして、ウーファーをシリーズ接続していたために音のエネルギーが高い方に偏っていたのが原因かもしれない。

Radianを使っていたときは2Wayで全く不満はなかった。しかし、HF-4000にすると弦の高原の風のような涼やかな音が薄れる。さすがにツイーターが必要だ。次なる目標とする。

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