Gauss HF-4000登場2017年03月20日 21時39分00秒


あることをきっかけに、某県にお住まいのF様からGaussのドライバーHF-4000を紹介していただいた。お話を伺ううちに、是非使ってみたいとの願いがふつふつと沸き起こってきた。

設計は、かのロカンシー氏。レイオーディオの木下氏と一緒に写真に写ってい人かとおぼろに思い出す。

すでに40年前の製品でだからヴィンテージの域に入りつつある。出物が少ない。目利きのF様に入手をお願いしていたら、その数日後のこと、某オークションに出品があるではないか。いてもたってもられず、やや高いとは思ったが、落札。F様にはご迷惑をかけてしまって申し訳ないことをしてしまいした。この場をお借りしてお詫びいたします。

さて、届いたものをおそるおそる開けてみると。。。なんだか悪い予感がしてきた。実物は写真で見たとおりではあったが、いかにもいろいろいわくがありそうな状態である。

とりあえず、RadianをはずしてGaussをホーンに取り付けて音出しをしてみる。出てきた音を聴いて頭を抱えてしまった。お金をドブに投げてしまったかと身震いまでしてきた。

まず音がセンターに決まらず、右側に寄ってしまう。フェーダーの位置で言えば3〜4dBは違う。左側から異音がする。音が冴えない。とにかく不満だらけ。まったくノーメンテナンスであることは明白。履歴を見ると出品者はオークションで入手後、早々と再度オークションに出していた。この音なら、そうするわけである。

さてこうなると自分でメンテするしかない。幸いにして、以前に音研ドライバーとRadianのドライバーで経験があるので、再生できるとの希望はあった。

中を開けてみて驚いた。まず磁気ギャップの中にかなりの量の金属片が付着している。これでは異音が出るはずである。

続いて、驚いたのがリード線とターミナルの状態。完全に錆びついている。これでは良い音など出るはずがない。

磁気ギャップの中の金属片は、粘着テープや爪楊枝を使って、ライトで照らしながら丁寧に除去する。コツは、全く見えなくなるまでしつこくやることである。

リード線とターミナルについては再生をあきらめ、ボイスコイルから直接リード線を外に引き出すことにした。リード線はWestern仕様の再生産品を使う。

ダイアフラムはほとんど傷もなく、若干くすみはあったがほぼ完全な状態であったのは幸いであった。こうして間近にダイアフラムを見ると、直径4インチはいかにも大きい。ちなみにスロート径は2インチである。

メンテを完了して裏ぶたを閉じる時は、リード線がダイアフラムに接触しないよう配慮しなければならない。入手したものはリード線が触れていて、これには驚いた。あきらかに素人の方がやったという印象だった。

こうしてAzurahornにドライバーを装着。重いのには難儀した。

音については、次の欄で報告します。

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