BeagleBone Green Wirelessに挑戦する2017年01月31日 18時59分37秒

これまでMac miniをサーバーにして、USB経由でDDCを通じてI2S信号に変換しDACに送り込むというシステム構成をとってきた。PCでCDアルバムを再生するためにもっとも普及している手法である。

しかしRaspberry Pi やBeagleBoneなどのシングルボードコンピュータが登場してくると、これを使ってI2S信号を取り出す手法について研究が行われるようになった。わざわざUSBを経由せず、ダイレクトにI2S信号を取り出すことができれば、かなりのメリットがあるであろうとの予測は立つ。で、実際にそのような報告がなされている。

とは言え、ド素人がいきなりシングルボードコンピュータに手を出すのはハードルが高すぎる。しばらく様子見ていた。ここにきて、先駆者たちの努力により私のようなものでもなんとかなるかもしれないとの感触ができてきたので、思い切って挑戦することにした。

最初の問題。Raspberryにするか、BeagleBoneか。外部からクロック信号を入力できるのはBeagleBone(BBB/BBG)のみ。これは大きい。DACにとって、クロックの精度は最重要事項である。BBB/BBGしかない。本音を言えば、これできるとわかったことが、今回前に踏み出すおおきなきっかけとなった。

つづいて、BeagleBone Black(BBB)か、BeagleBone Green(BBG)か。違いはHDMIがあるかないか。ディスプレイはいらないので、音も良いとの報告があるBBGにする。

そのBBGに最近WifiとBluetooth機能のついたものが出てきた。少し迷ったが、LANケーブルを這わす必要がないWirelessタイプにした。LAN接続の方法が従来と異なるため、先人たちの知恵が一部そのまま通じなくなるところが出ることが予想される。また、ボード上で高周波信号が混在するので、音に影響を与える可能性もある。そこは人柱となることを覚悟する。