電解コンデンサの交換 パワーアンプ編 その22016年12月07日 20時40分22秒

写真は、KEMETを実装した風景。電源トランスに負けずに、堂々の存在感を示す。

新旧ともにネジ端子コンデンサであるから、交換作業はそれほど難しくはないはずであった。

まずはスタッドをネジ止めして固定する方法なので、そのための穴を新しく開ける(12mm径)。

写真は無事に穴あけ作業が終わり、スタッドをシャーシに固定した状態である。ところが、ここに大きな落とし穴があった。

配線に誤りがないことを確認してから電源オン。パイロットランプは点灯したのに、アンプ基板のLEDが光らない。それも左右両チャンネルともに同じ症状。これには大いにとまどった。

電圧を測定すると、プラス側が30V。マイナス側は0V。正常であれば±15V前後になるはず。冷や汗をかきながらしばらく考えた。そしてわかった。スタッド端子がコンデンサのケースにつながっているのでは。つまりマイナス端子がアースされてしまった結果ではないか。

コンデンサの仕様書を見落としたのか、それとももともと書いていないのか。もう確認する元気もない。とにかく、スタッドをビニールで絶縁してシャーシに触れないようにした。

これで左チャンネルが正常動作に。ところが右チャンネルが依然として同じ状態。電圧が異常なまま。ここで迷路にはまった。まったく原因が思いつかない。

途中経過を省略して、フロート電源のアース基準を決める抵抗ネットワーク基板のハンダ付けが、実装時に無理に力をかけたせいで外れかけたのが原因と判明。これで正常動作に。やれやれ。

それで変化は。
最初はお決まりの通りに寝ぼけた音。交換した効果は見えなかった。
しかし24時間通電後、大化けした。

ひとことで言えば、透明。雄大。
まだまだエージング途上なのでこれからも変化していくだろう。

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