ああ、中華製2016年11月20日 17時13分54秒

PX300Bは固定バイアスで駆動する予定なので、安全のためにプレート電流の確認ができるようにしたい。真空管にはアナログメーターが似合う。そこでいろいろ探してみるとほとんどが中華製がである。

中国強しである。世界にはアナログメーターの需要が少ないということと、安価に製造できるのはやはり中国が圧倒的に有利であることを表しているのだろう。

結局、値段も手頃ということもあり、電球色のバックライトがついたメーターをeBay経由で2個注文した。

届いたものを早速確認。なんとなく安っぽい作りであることには驚かない。値段相応と納得。ところが動作確認をして驚いた。2個のうち片方のバックライトがつかない。電流計の指示はまとものようだが、動作が小学生の実験セットのようで高級感ゼロ。

とにかくバックライトがつかない理由がわからない。中がどうなっているか開けてみた。そうすると電球のフィラメントが完全に切れていたorz

いや、それだけならまだ許せる。電流計から出て端子につながるリード線に本来あってはならない細い銅線がからまっている。はずして長さを測ったら70mmもあった。なんだろうこれは?ハンダ付けもおそまつで小学生レベル。これでは電流計の指示が本当に正しいのか信頼できない。大切な300Bの健康チェックを任せる訳にはいかない。


不良品にまつわわる話、これで終わりかと思ったらもう一つ出てきた。

今度は300B用のソケット。これも安さに目がくらんで中華製を注文。届いたので早速検品。PX300Bを箱から取り出し、ソケットに挿入するのを試みた。ところが入らないorz

よく見ると、ソケットの穴の位置と300Bのピンの位置が明らかにずれているではないか。こんなものが堂々と売られているのかと思うとなんだか恐ろしくなってしまった。

返品しようかと思ったが、送料はこちらの負担なるし、労力を考えたらメリットはなさそうなのでそのままとした。

ある方のブログには、中華製ソケットは絶対に使わないと書かれていた。たとえテフロン製で金メッキされていても惑わされてはいけない。ベテランの方はソケットに最大限の注意を払うそうである。

Western Electricアンプの製品寿命は真空管ソケットで決まるように作られていた、というような話もどこかで読んだことがある。
失敗して貴重なことを学んだ。

ということで心を入れ替え、少々値は張るが山本音響工芸さんにソケットを注文し直した。今週末には届くだろう。

ところでメーターのことだが、真空管アンプに似合う形で信頼性抜群なものをいくつか見つけた。どうするか迷っている。