DACレギュレータ改訂 +3.3V編 その22016年10月24日 20時40分59秒

9月22日付のブログで+3.3Vレギュレータを改定したことを報告した。その後、じっとエージングによって熟成するのを待っていた。

ところが、重心が高止まりしてどうもいけない。おまけに、右チャンネルのアナログ用レギュレータの挙動に不審な点があることに気がついた。ときどき電圧が2.4V付近に低下してしまう。正常であれば、電圧はピクリとも動かないはず。

レギュレータ基板をはずして動作を確認する。手を触れたりするだけで出力電圧がころころ変動してしまう。最初は定石通り発振を疑った。次に素子の以上を疑って、あれやこれやと交換してみた。ところが症状が全く変わらない。2日間スッタモンダした挙句に見つかった原因は。。

ハンダ付け不良だったorz
グランド母線として1mm径のメッキ線を使っていたのだが、2本の母線を直角の角度ではんだ付けした箇所がはずれかかっていた。おそらく熱膨張によるものと推測される。どおりで最初は正常なのに時間が経過すると異常動作が頻発するわけである。

そこを手直して音を出す。幾分良くなったかに見えたが、重心の高止まりはそのまま。

そこで出力コンデンサの容量が少ないためではないかと仮設を立て、掲げた回路図のように前バージョンから0.22uF増量した。

出てきた音を聴いてみると、重心が下がりカメラのピントがあったという印象。なおまだ増量する必要があるかどうかは、もう少し時間をかけて判断しよう。

掲げた回路図の右上にあるのは、出力のインピーダンス特性と位相回転を表している。位相回転が100KHz付近までほぼフラットであるのが特徴である。

なお今回から、LU1014DのSpiceモデルを変更した。diyAudioで発表されているモデルには2種類あって、前回まではもう一つの方を使っていのだが、どうもどこか不自然なところがあり信頼性に乏しいと判断した。

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