13D2ラインアンプの最新状況2016年10月04日 22時32分37秒

DACレギュレーターの制御素子を全台入れ替えてからおよそエージング時間は400時間経過した。

このエージング途中で高い周波数域に緊張感がまだ残っていることに気がついた。策を打つべきところはすべて打ったつもりだったので、頭を抱えてしまった。

そんななか、たまたまある方が6SN7GTでよい音を出すためにはプレート・カソード間電圧を180V以下に抑えなければならないと書いてあるのを読んで、はたと思い至った。わがラインアンプはこの条件から大きく逸脱しているではないか。

そこで以前の状態をもう一度見返してみた。調べてみると、製作当初のプレート電圧は、B電源にレギュレータを採用していたこともあって100V程度に設計されていた。その後、レギュレータをはずしてから280Vに上がり、今回WE412Aを降ろしてダイオード整流にした結果プレート電圧は300Vにまで上がっていた。13D2の最大定格に達していて、明らかに高すぎだ。

そこで早速電源トランスのタップを取り直し、プレート電圧120Vにしてみた。一聴、音が変わった。迷うことなくこちらが正解である。桎梏から解放されて音が自由に踊りだす。

ということで最新の回路図を掲載。なお、ヒーターの定電流回路部分はこの回路図では省略している。