管球王国 vol.12 99年5月 新忠篤氏ら2016年09月22日 19時36分46秒

そして最もWE91B型アンプ研究に関してバイブル的な存在(ちょっと大げさかもしれないが)と思えるのがこれ。おそらく91Bアンプファンを自称する者の多くは、この本を手にしたのではないだろうか。

私は最近になってこの本の存在を知り、古書店から取り寄せて読んでみた。アマチュアではとてもできないような数々の実験を惜しげもなく披露し、その情報量たるや本の値段をはるかに上回ると思う。

その中でとくに参考になったポイント。

1)フィラメント専用トランスを設ける。
ネットを検索しても、これを実施ている方がチラホラおられるようだ。
この記事を読むまでは、パワートランスの容量が不足して別トランスにしたのだろうと思っていが、とんでもない勘違いをするところだった。

2)フィラメントとの定電流点火+ヒーターチョークの追加。
これはたまたまラインアンプで同じことをしていたので、大いに納得。

3)電源チョークトランスを50Hにする。
他の作例では見たことがないので新鮮な発見だった。これを読んだだけ、この本を買ってよかったと心から思えた。

記事全体は、新氏を始め、実験に参加された方々がWE91Bアンプの前で頭を垂れながら謙遜に学ぶ姿勢が感じられ、実に印象深い。

コメント

_ (未記入) ― 2016年09月22日 21時11分23秒

小生も12号がすり切れるのを避けるため、コピーして何色にも塗り込めたりして参考にしてきました。なお、管球王国72号くらいまででしたら全て有りますので、ご連絡戴ければ、必要な箇所コピー致しますよ。小生は、電気的なこと(回路)は不明ですので、物量&質で拘っています(それしか出来ない)。小生のシングルアンプの元は、渡辺直樹さんの回路(無線と実験誌)を基本的にコピーしたものです。それにしても、楽しみですね(外野としても)。

_ Analog親爺 ― 2016年09月24日 08時42分06秒

済みません。名前を入れるのを忘れました。9月22日21時11分の書き込みは小生です。これも、老人力の賜でしょう。

_ Kon ― 2016年09月26日 18時02分16秒

Analog親爺様のブログを拝見して、12号をかなり読み込んでおられることは存じ上げおりましたが、自分で読んでみるまでは正直ピンときておりませんでした。コピーをする気持ちもよくわかります。

愛機は渡辺直樹先生の設計でしたか。この方、無線と実験に「銘器の回路を検証する」を連載されておりましたが、そこから得られたノウハウは相当のものだったのではと推察しておりました。
ところで、コピーされたアンプは無線と実験のどの号に掲載された回路でしょうか。90年10月号と96年7月号には91Bアンプが載っていましたが、それではないように思えたものですから。

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