真空管ヒーター 定電流点火回路の考察(13)2016年02月08日 16時21分32秒

ラインアンプのヒーター定電流回路の検討に着手したのは11月頃である。あれから、ああでもないこうでもないと何度も手を加えてきた。

最初は13D2のヒーター定電流回路。次にWE412Aのヒーター定電流回路。そして最後は電源周りの見直しと、電流値の再設定。そのたびごとにエージングのやり直しである。

たかがヒーター点灯回路である。エージングなどたいしたことではない、と思う方もいるだろう。ところが豈図らんや。やってみるとこれほど影響があるのかと驚くほどである。

ヒーター回路の線を一本変えただけでもゼロからエージングのやり直しという非情な世界である。

とにかくエージングが不足しているときは、箸にも棒にもかからない酷い音しか出ない。いちかゼロか。その中間がない。だからダメな状態が延々と続く。

良い音が出てくるのは700時間あたりから。その間、真空管がエージングのために消耗するかと思うと気が気でない。でも、だめなものはだめなのだからどうしようもない。

それを今回は三回繰り返した。かれこれ3ヶ月半か。ああ、疲れた。

音はどうなったか。
実はまだエージングの途上である。昨夜までは耳に突き刺さるところがあって気が重かった。

しかし、きょうになって徐々にそのあたりが穏やかになってきた。そうすると俄然音楽が生き生きとしてくる。表情がすばらしい。これでもまだ完成ではない。まだまだ変わっていくはずだ。

最終結果の報告はもう少し先になる。

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