Improved Reflektor-D with LU1014D (9)2015年04月06日 21時24分43秒

音楽を聴くために椅子に座る。すると良い心地がしてきて、次第に意識レベルが低下していく。そんなとき、新しい回路が頭にひらめくことがある。すぐに椅子から立ち上がり、机の上に置いてあるノートにスケッチを描く。この回路もそのようにして作り上げたものである。

前回からの変更点は、Q11から右側の領域。これまで、電圧リファレンスはRFスイッチングダイオードだけで構成していた。順電流は信号によって変化し、それにともない電圧も変化する。

これを今回は、定電流回路で順電流を与えるようにし、Q10のエミッタ出力点でカレントミラーに接続した。実はこのアイデア、数年前に試したことがあるのだが、そのときはカレントミラー本体がまだ未成熟であったため、良い結果を出せなかった。

しかしここまでカレントミラーを追い込んでくると、必ず結果を出してくれるだろうという勘が働き、早速はんだごてを温め、一気に改造してしまった。

当初、RFスイッチングダイオード2個でうまく動作するだろうと思ったが、そうは簡単には許してくれなかった。電圧は出るのだが、Q6の電圧をチェックするとコレクタ電圧がベース電圧よりも高い。これではQ6が正常に動作しない。

原因は出力電圧が低くなったためである。全体がぎりぎりの電圧で動作しているので、出力電圧が200mV低くなっただけでこんな始末になる。

対策は出力電圧を高くするしかない。RFスイッチングダイオードをIR LED(赤外線)に入れ替えた。このダイオードは2年前に東京に行った際に秋月電子に寄って買い求めたもの。やっと日の目を見ることになった。

24時間経過してまだ堅さが残るものの、改造の効果はすぐに聴き取れる。まず感じたのが、音が前に出てくること。グランドピアノが目の前にあるかのごとく錯覚することもある。

1週間ほどで音が落ち着いていくだろう。

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