Improved Reflektor-D with LU1014D (4)2015年03月22日 21時04分47秒

前回の記事で書いたCase3の回路を評価している。24時間経過した時点では、良いとこともあるけれど印象が少し暗くなり、いまひとつ努力が必要かもという結果だった。

48時間経過したき今日、改めて聞き直してみるとガラリと変身している。Reflektor-Dをいろいろいじってきたが、階段を3つか4つ飛び越えたかと思えるほど、あきらかにこれまで最高の音である。

やっと、求めていた音に出会えた。3次元の空間を埋め尽くす音。楽器の一つ一つがそこにある。歌手がそこで歌っている。聞こえなくなっている人がいない。何人いようとも全員の声がすべて聞こえる、と思うくらいにじみがない。

オルガンの練習に没頭する妻の姿を見て思うのだが、音楽家がプロとして活躍するその裏では、どれほど血の滲むような練習が積み重ねられているのだろうかと思う。

いかによりよい演奏をするか、いかに人を感動させるか、いかに作曲家が意図した演奏に近づくか、その努力と熱意の結晶であるCDを、私たちは自分の部屋で聴かせていただく。

ならば、私たちは演奏家たちに礼を尽くし、彼らの熱演を出来る限り再現できるよう努力すべきではないか。

先ほど、試聴のつもりでバッハの「ヨハネ受難曲」(カール・リヒター指揮)の2枚目を聴いていたのだが、おもわず演奏に引き込まれてしまい、結局最後まで聴き通してしまった。

16年前の夏、この街の某ホールで開催された演奏会の曲目がこれだった。たまたま友人に誘われて妻と聴きに出かけた。クラシック音楽にはあまり興味がなかったはずの妻であったが、えらく感激していたのを昨日のように思い出した。

コメント

_ rtm_iino ― 2015年03月23日 12時39分40秒

感動できる音を求めての終わりなき探求ですね。

私もレオンハルトのチェンバロを聞きに行ったのは
ずいぶん前のような気がします。
楽器の音色で素材やメーカーまで判別できたら
良いなと思いますが道は遠いです。

_ Bunpei ― 2015年03月23日 23時02分23秒

全ての記事を興味深く拝見しています。完成の域に達して来たようで、おめでとうございます。
ところで、今現在の回路では、最大何百mA・何ボルトまで対応可能なものでしょうか?

_ Kon ― 2015年03月24日 15時56分39秒

rtm_iinoさんへ
>楽器の音色で素材やメーカーまで判別できたら
良いなと思いますが道は遠いです。
私の場合、生で聞いても聞き分けられる自信がありません。訓練しようにも、もうその頃には耳が遠くなり(笑)。。

Bunpeiさんへ
お久しぶりです。その節は御世話になりました。
完成の域に達したと思いたいのですが、これも自信がありません。でも、今のところもう大きく手を加えるところはないと思っています。

Reflektor-Dの制作マニュアルによれば、シャント素子(
MTP3055VL)には常に300mA流すことを推奨しています。それさえ守れば、あとはほとんど放熱器の大きさで最大出力電圧と最大電流が決まってしまうと思います。

もう少しアイドリング電流が少なければもっと応用がきくのですが音を聴いてしまうと、これは必須です。

_ Kon ― 2015年03月25日 12時56分33秒

ことばが足りませんでしたので補足します。

シャント素子にLU1014Dを使う限り、最大出力電圧は5Vあたりが上限となるでしょう(まだ試したことはありませんが)。このFETは、D-S間電圧が高くなるとゲート漏れ電流が極端に増加するので、あまり電圧を上げられないのです。

また、最大出力電流も、バイアスに使っているダイオードの電流容量が小さいため、アイドリング電流の分を除いた値で言えば50~100mAが上限と思います。

シャント素子をMTP3055VLに戻せば、最大電圧、最大電流共にもっと多くすることができますが、あとは放熱器との兼ね合いとなります。とは言え、パワーアンプ並の放熱器を使うのはなんとも大げさになってしまいそうですね。

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