ああ、失敗!2015年03月10日 17時25分53秒

順調に改善を積み重ねてきたかに見えるReflektor-Dだが、こんな馬鹿げた失敗もあった。

FN1241パラDACは、左右のアナログ電源を分離して独立給電ができるようになっている。レギュレータも左右に分かれていてアナログ電源用に2台搭載している。

ところが今回定電流設定値を300mAに増やしたことから、ある問題が発覚した。左右ともに同じ電流値にしてあるはずなのに、必ず片チャンネルのLU1014Dだけが90℃を超える温度に上昇してしまう。もう片方は40℃前後のまま。以前からうすうす変だと気がついていたが、電流が少ない時は温度上昇は問題にならなかったので放置していた。

不具合調査のためDACからはずして一台一台チェックすると何も問題がない。DACとつないだ時だけ異常が発生する。発振を疑ったがまったくそんな気配はない。これには頭を抱えてしまった。

まる2日時間をかけても埒が明かない。あきらめかけたとき、変化が起きた。先ほどまで高温になっていたLU1014Dが手で触れられるほどになり、その代わり今まで正常だった別のチャンネルのLU1014Dが高温になっている。これを見てピンときた。

もしかして左右分離しているはずのアナログ電源がDAC基板の方でつながっているのではないか。で、しらべてみると大正解。ジャンパ線で丁寧に接続されていた。

ずっと以前にDACのデバッグをしていたとき、一時的につないだ線をその後はずすのを忘れてしまったらしい。これを外したら、正常動作となった。

二台のレギュレータが同じ線につながれ、出力電圧が低い方に電流が流れ込み、そのためシャント素子の温度が上昇してしまった。これが真相である。格好良く言えばタンデム動作であるが、お互いに相手が重荷になるだけで、実力を発揮できない苦しい動作を強いられてきたことになる。

かわいそうなことをしてしまった。こんな愚かな主人にもかかわらず、壊れもせずに一生懸命動いてくれたレギュレータに感謝。

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