Reflektor-Dの電流設定値2015年02月27日 21時10分37秒

これまで自分なりにReflektorを追求していく中で、シャント素子には最低でも100mAを流しておくことが必要だとの感触を得ていた。

しかしLU1014Dの場合は、バイアス電圧設定用に小電流RFダイオードを使っているため、最大電流値が100mA以下に規定される。安全を見越すとギリギリいっぱい流す訳にはいかない。おのずと電流値は低くなってしまい、ものによっては60〜70mAになるものもあるのだが、しかたがないと思ってそこは妥協していた。

いっぽう、いままで回路をいろいろいじっていると、最初の一日は素晴らしい音が出て感激するのに、二日目以降になるとあれは夢か幻かというほど、情けない音に後退してしまうという現象に何度も出くわし、頭を抱えていた。

回路がおかしいとは思わない。それなのにこんなにひどい音しか出ないのはなぜなのかと、悩んだ。そんなときは、初心に帰るのが一番。diyAudioの記事を斜め読みしながら、電流設定値の注意事項について何か出ていないか探してみた。

そうしたらちゃんとあった。Salasさんがこう語っているではないか。「ターゲット基板がどんなに低消費電流であっても、最低300mAはシャント素子に流しておくこと。」

これを読んで、100mA与えれば十分と思っていた自分を恥じた。早速本当かどうか確認してみることにした。

前述のとおり、LU1014Dタイプでは300mAなど流せないので、いったんMTP3055VLタイプに戻して、電流設定値を300mAとし、これを水晶発振器の電源に接続してみた。他に3台のReflektor-Dを使っているのだが、電流値は100mA以下のままで、そちらには手を付けずとりあえずの試聴である。

はんだ付け後24時間経過して聴いてみると、確かにあれほど悩んでいた刺激的な音がしない。フラットで癖がない。Salasさんの言葉は本当だった。それは良かった。

いっぽう、良くないところも見えてきた。電流が不足しているLU1014Dと比べてみても、300mAを流したMTP3055VLタイプは、音が奥に引っ込んでいて、音の数が少なく感じる。表情がやや薄っぺらで、感動させる力が弱い。耳が難聴になったのではないかと思うくらい、音が遠い。もちろんフェーダーは同じ減衰量にしていての話。もしLU1014Dを聴かなかったなら、これで十分満足していただろう。

こうなるとLU1014Dに300mAを流したらどんな音になるのか確かめてみたくなる。昨日、◯◯コンポーネンツに最大1Aを流せるAvacoのRFダイオードを発注しておいた。その到着を待って評価する予定。

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