FN1241 DAC パスコンはいらない!?2014年10月30日 21時48分39秒

FN1241 DACのアナログ電源パスコンを0.1uF+22nFにしたところ大きな変化があったことは既報の通り。しかし、落ち着いて聞いてみるとやはり高い周波数域に強いピークを感じる。どうしてだろう。何かを重要な事を見落としているに違いない。

思い当たるフシがある。Reflektor単体では正常な動作をしているのは間違いない。それが、DACに接続することで何かの相互作用が起きてしまっている。単独動作と接続動作での大きな違いはパスコンの有無にある。

diyAudioのフォーラムを検索すると、そこにSalasさんの警告が掲載されていた。「特に四線式で接続する場合は、パスコンを載せることにより最悪の場合発振したり、発振に至らなくても刺々しい音になる場合があるので注意するように。四線式はパスコンとは違う原理でダンプ(電源変動を抑制)する」要約すればそんな内容。つまりパスコンを載せてはならない、ということらしい。これは、今までの既成概念を壊す話ではないか。

「パスコンを載せない!?」少々怖気づいた。だが、思い切ってやってみるしかない。パスコンを外すたびに基板が妙に寂しくなっていく。本当にこれでいいのだろうか?電源を入れるときは緊張した。

出てきた音は大きく変化していた。こんなに細かな音まで録音されているのか。そんな発見の連続。なにかのベールが1枚とれたとの印象。気になっていたピーク音はなくなったように感じる。

ただし問題も出てきた。音に変な響きがつきまとっている。何かが最適化されていないのではないか。次の課題が明らかになった。

何が原因か。おそらくZobel値であろう。diyAudioの掲示板によれば、最新の情報ではZobelは1Ω+100nFになっている。現状は1Ω+33nF。Cが小さすぎる可能性がある。

とりあえず、手元にある22nFのテフロンコンを接続してみた。おお、たったこれだけで大きな変化。あの変な響きはなくなり、音がどっしりと落ち着いてきた。良い方向に変化したことは間違いない。最適値はもう少しCを大きくしたところにありそうだ。

ここまでアナログ電源を追求してみると、水晶発信器のパスコンも気になり始めた。メーカーは0.01uFのパスコンを直近に配置するよう注意書きをしている。それを無視するのだから、これまた勇気がいる。

で、はずしてみた。ただし、1000pFのSEコンだけは残しておいた。こちらもアナログ電源と同じ変化があった。ますます見通しが良くなり、細かな音が聞こえてくる。パスコンが音楽を吸い取っていた。

今後の課題。Cの最適値を探ること。デジタル電源のパスコンをどうするか。こちらはさすがに全部取る訳にはいかないだろう。実験はもうしばらく続きそうだ。

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