LU1014Dをラインアンプに採用2014年08月25日 20時12分58秒

前回、LU1014Dのゲート漏れ電流のことを書いた。調べてみると、このJ-FETはVdsが高くなると急激にゲート漏れ電流が増大する性質があるようだ。なので、一概に「仕様を満たしていない」とは断言できないようだ。

原因がわかれば対策も見えてくる。Vdsを低くすれば良い。Nelson Passのアンプもそのようになっている。いろいろ方法があるがLU1014Dをもう一個追加してカスコード接続するのが部品点数も増えず、エレガントではないか。実際、そのような設計例が報告されている。しかしこれで本当にゲート漏れ電流がゼロに近づくのか、半信半疑ではあった。

で、やってみた。予想は裏切られ、ゲート端子に接続した100KΩの電圧を測定しても表示は、0.0mVのまま。OKだ。後は音がどうなるのか。

エージングなしの状態で聞いても、IRF610を使ったバッファーとの違いが明らかにわかる。空間が広くなり、なおかつ透明度が上がったような印象。音が濃くなり、中域が厚くなったようだ。現時点では、LU1014Dに置き換えて正解と判断。正確な評価はエージングが進んだ時に再度行う。

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