突然に親しい友を失った2011年02月22日 14時07分19秒

 先週、友人が突然に亡くなったとの知らせが入った。亡くなるちょうど一週間前、彼とふたりで昼食をともにしたばかりだった。あのときは、少し疲れてていたようではあったけれど、彼は快活に笑い、冗談も飛ばし、食欲も普段と変わらないように見えた。

 帰り際には、有料駐車場に留めた私の車のことを気遣い、彼は駐車代だと言って500円を無理矢理私の手に渡そうとした。私はどうしようかと思ったけれど、またいつかの機会に返すこともできるだろうと考え、「そうか」と言って、素直に受け取った。そして、JR駅に向かおうとする彼の肩をぽんとたたいた。そのとき、「じゃ、またな」と声を交わしたのが彼との最期の別れとなった。

 長年、心の病と戦っていた。これは別の友人から聞いた話だが、病院での治療のおかげもあり、最近すこし改善してきていた矢先のことだったそうだ。以前、本でこの時期がもっとも危険であることを読んだことがあった。しかし、それがまさか親しい友人の身の上に起ころうとは全く予想もしなかった。

 今、私の心にぽっかりと穴が開いたままである。この空の下に今は彼は存在しないのだと思うと、無性に悲しくなる。あとには、奥様とふたりのお子さんが残された。人生はつらいことが多すぎる。

PD-7900とMAVIC ZXELLIUMを試す2011年02月22日 17時33分02秒

 昨夜、PD-7900が届いた。早速クリートを ZXELLIUMに仮留めし、感触を確かめてみた。クリート位置は数回の微調整でほぼフィクスした。1時間ばかし回し続けているうちに、左足のひざあたりに違和感を感じたので、まだもう少しクリートの角度を調整する必要がありそうだ。

 さて、まずこのペダルとシューズの組み合わせでまず最初に感じたのは、サドルの高さが合わなくなったこと。これは事前に予想していたことなので、さっそくISPにはさんでいたスペーサーをはずして、高さを低い方向に調整する。まず5mm低くしてみる。まだ若干高い。結局6mm低くした。つまり、スタックハイツがこれだけ低くなったことを意味する。
 今、ISPには2mmのスペーサーをはさんでいることになり、今後、体調、スキル、ウエアの変化に対応する余裕を持たせた。余談だが、ネットでISPを使ったフレームに乗っている人の画像を見ると、スペーサーを使わず、いさぎよくダイレクトに固定しているのを見るかけるけど、本当に大丈夫なのか。多分、サドル高さを動かすことは絶対にないのだろう。

 さて、それはそれとして、PD-7900はPD-6600に比べて数ミリスタックハイツが低いことや、シューズも従来使っていたシマノのものよりも靴底が薄いことも知っていた。でも実際に目で見て、ここまで違うのかと驚いた。

 この違いはペダリングフィールにも如実に感じられた。ペダルとシューズの重量が軽くなったせいもあり、とにかく回しやすい。そのことは実際にケイデンスの数値でも確認された。これまで、固定ローラー(負荷を最小にして)で無理せずに自然に回せる最高回転数は110ケイデンス付近だった。これが、114ケイデンスに改善。また、これまで120ケイデンスを維持するには心拍数160が必要だったのが、155あたりで済みそうだ。

 また恥ずかしい話だが、マックスケイデンスはどんなにがんばってもこれまで169しか回せなかった。200以上で回せますという人の話を聞くと、ただただ羨望のまなざし。高齢者に近づきつつある身としては、筋肉の反応速度の低下を思い知らされるばかり。けれども、今回のペダル+シューズの組み合わせでは、もしかしてもう少し最高回転数を上げられるかもしれない。

 シューズの感触もすばらしい。がちがちに締め付けているわけでもないのに、適度なホールド感があり、靴の中で足が無駄に動くことが少ない。外国製の靴が日本人である私の足の形にフィットするのかと不安があったけれど、まったくの杞憂に終わった。人気があるのはうなずける。
 ただし付属のフットベッドはちょっと改善の余地あり。特に土踏まずのあたりは、もうちょっとアーチが高いほうがよいように思う。

 PD-7900もさすがに最高グレードのことはある。これまでULTEGRAで満足していたけれど、やっぱりこちらは格が違う。工作精度が芸術品レベルだ。良いものは、とことん大事に使いたいと思わせてくれる。